【ネタバレ有】ザサークルを見た感想、レビュー
映画「ザ・サークル」日本版予告
【監督】ジェームズ・ボンソルト
【配給】ギャガ
【時間】110分
【原作】デイブ・エガーズ「ザ・サークル」
【あらすじ】
舞台となるのは、世界ナンバーワンのシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。
同社が手掛けるのは、実名で登録すると、ワンアカウントでやりたいことが何でもできる、という総合ネットサービス。
会員同士がオープンにつながり、互いの体験をシェアすることを推奨している。その創始者であり、カリスマ経営者ベイリー(トム・ハンクス)が掲げる理想は、
美しい景色や、刺激的な体験を、SNSを通じてみんなで「シェア」すること。個人の情報すべてを何ひとつ隠すことなくオープンな社会とする。
自分の趣味から、銀行口座、マイナンバーに至るまで、個人の情報はすべてオンラインとなり、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどで、
個人の情報が拡散される。どこかに旅行に行き、おいしいものを食べれば、その情報をタイムラインに「シェア」し、閲覧者からの「いいね!」をもらう。
時には「インスタ映え」、特別な場所に遊びに出掛け、「いいね!」をもらう。それによって行動範囲が広がって楽しく過ごし、かつ経済が活性化する。
感想
SNSに関連する映画は、あんまり観たことがなかったので興味深かったです。
ネット社会やテクノロジーの進歩が悪なのか人の役に立つものかは、捉え方次第だと思いました。
正直、この映画はサークルの陰謀だと僕は勝手に解釈してしまっていました。予告編がサスペンスみたいでしたので(笑)
メイ(エマ・ワトソン)がニコ生配信者みたいに監視された生活をして、それを見た人々が煽っている姿は
人間の愚かさが表現されています。見た情報、聞いた情報を鵜呑みにした視聴者が炎上させる様を観ているかのようでした。
私はtwitterやラインが個人に及ぼす影響がこういうことだということが理解できました。
この映画はそういうことを伝えたかったのではないでしょうか?
評価は低い映画ですが、SNSを利用する人々に観てほしい作品でした。
テクノロジーやSNSアプリを利用する人間を表していました。
個人の情報を開示することで、社会に及ぼす影響や効果をしっかり考えて利用しなければ他人を傷つけたり、
自分を守ることができなくなってしまうことを考えていかなければなりません。
SNSを利用することはそういったリスクがあることは事実ですが、
自分にとってライフハック的な情報、シェアすることで自分の生活が充実したものになるのは、利用目的が問われるのではないでしょうか?
例えば監視カメラあっても犯罪や救助などで役に立つことできます。
そういったSNSのツールの使い方、利用目的を考えさせる映画でした。